みなさまお元気ですか?
昨日私は税理士会桜井支部の懇親旅行に
同行してまいりました。
嵐山・保津川をトロッコ電車で上がり、
船で川下りして戻ってきました。
正直しんどかったです(疲)
参加者の3分の2は70歳以上でした。
トロッコ電車と川下りではすし詰め状態
になり、私は寒さと加齢臭にむせび泣きました。
川下りの途中で雨が降ってきました。
震えながらもどってまいりました。
みなさんご高齢なのに風邪ひかないでしょうか?
7:30に集合し、帰ってきたのは20:00。
もう行きたくありません(泣)。
すいません。今日は愚痴を言ってしまいました <(_ _)>
本日のメールは少々長めです。
さて、そんな観光5時間半バス移動6時間半の親睦会
でしたが、ビジネスのタネを見つけましたので報告申し
上げます。
それは、「トロッコ列車」と「川下り」ビジネスです。
1.「トロッコ列車」
JRが株式を保有する第3セクターが運営していますが、元々
亀岡への国鉄ローカル線でした。
保津川峡を抜けるだけの、距離にして20キロ程度の路線ですが、
片道なんと600円!!
・・・高い。なんて高いんだ。
6両編成で一車両15列まで席があるので、15×4行×6両=360人乗り。
1時間おきの運行ですので、600円×360人×10回×2(往復)=日商432万円。
432万円×360日=年商15億5500万円!!
実は川下りの船頭さんにきいたら年商40億ほどあるそうです!!
はっきり言って「ボロ儲け」です・・・
乗り心地は悪く、スピードも遅いのですが、
車掌さんが面白い案内アナウンスをしてくれます。
写真撮影ポイントで一時停止してくれます。
意味不明ですが、車内で鬼の面をかぶった人が出てきます。
サービスはそれだけで、亀岡に着いたらマンションが目に付く住宅街に
出るのですが、原価はほとんどかかっていないことが分かります。
2.川下り
亀山から嵐山まで2時間かかります。
こちらは一回 3,900円(高っけー)
船頭さんがアドリブを交えた案内アナウンスをしてくれます。
スリルは急流下りと同じですので、アナウンスがあっても2時間だと
飽きてしまいます。
行程の2/3で行商船に出会うシチュエーションになってます。
先ほども書きましたが、もう寒いし退屈だし・・・
そこにやってくる甘酒のにおい。
「1杯 400円。」 ・・・高い。高すぎる。
でも飛ぶように売れます。
ふたつの観光コースに共通するキーワードは何でしょう?
それは「ノスタルジー」です。
どうも人は幼少期を思い出させるような演出をされると、
本来なら過去の遺物となっていたものに対しても破格の買い物をする
ようです。
廃線を利用したトロッコ列車と、戦後しばらく荷物輸送に使っていた
川下り舟の観光資源への流用。しかも値段を高く設定して希少性を出す。
このやり方は経済合理性を重視するBtoB取引よりBtoC取引において
威力を発揮するでしょうが、BtoBでもやはり人対人。
マーケティングを考えるとき、ちょっと参考になる出来事でした。
最近の情報