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実は会計事務所はこの資金繰り表を作成するのが苦手です。 |
それは会計事務所が「発生主義」に基づいて月次処理を行っていることに原因があります。 |
会計事務所は税務申告書の作成を最終目的として月次の会計処理を行っています。 |
たとえば次の取引 |
「12月末締めの請求で150万円売上が上がりました。」 |
については、税務上12月に売上150万円を計上しないといけませんので、そうします。 |
しかし、その150万円はただ請求を締めただけですので、入金日はもっと後になるのが普通です。 |
1ヶ月あるいは2ヶ月後になる契約もあるでしょう。 |
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資金繰りを正確に把握しようとするには再度会計データを入金日に置き換えて集計しなければなりません。 |
会計事務所にしてみれば明らかに「二度手間」になります。 |
顧問料は定額制が普通ですからなかなか手が回らないのが現実です。 |
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しかも会計処理のみの仕事は後ろ向きの仕事。 |
今後の販売動向、投資計画は社長の頭の中にあるものなので、機動的に対応することがむずかしいのです。 |