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企業は資金を調達し、これを元手に商品を仕入れ、販売を行い、利益を獲得します。これを図に表すと、下記のような図になります。 |
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すなわち、借入や出資の方法により調達した資金は |
- 商品仕入
- 会社維持費(人件費その他の経費)
- 投資(研究費や固定資産)に振り向けられます。
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商品仕入に充てられた資金は販売活動を通じて現金化され戻ってきます。 |
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事業の本質はこのようにお金をぐるぐると回転させて利益を獲得し、経済規模を拡大していくことであることがお分かりいただけるでしょうか? |
これら資金の動き(商品代金の支払い・売上債権の決済・経費の支払い)を一覧表にしたものが資金繰り表といえます。 |
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そして企業の経済活動の発生(仕入の発生・売上の発生・経費の発生)を一覧表にしたものが損益計算書です。 |
両者には第2講の売上事例にも述べたように時間的なズレがあります。 |
このズレを明らかにし、資金ショートを未然に防ぐことが資金繰り表の使命となるわけです。 |
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それでは、次講で具体的な作成方法をみていきましょう。 |